美佐子さん:この角度はエントランスから入ってくるのに一番いい角度だと私たちも思っているし、お客様も気に入ってくれていて、そして手作りでほかのお店には絶対ない物なので本当によかったと思います。
北村:ありがとうございます。
こうやってオーナー様にも気に入っていただき、お客様からも良い評価をされると大変うれしいです。
久美子さん:とにかくこのお店のすべてが気に入っていて自慢のお店です。
どこをお客様に見られても言い訳をすることがなくすべてが自慢できます。
美佐子さん:あと床のタイルも気に入っています。これもイタリアのものです。
---イタリアが好きだからイタリア製を選ばれたのですか。
久美子さん:吉田さんから色々なタイル見本を見せていただき、その中で一番気に入ったのがたまたまイタリア製だったんです。
北村:これも又苦労しました。
タイルを張るには下地の強度がそれなりに必要なのですが、ここの場合は既存の建物の中であり、トイレの床の高さや出入り口の高さなど変更できない部分を基準に合わせるのが条件になりますが、ここの場合、床の仕上げから躯体の床までの隙間があまり取れないという制約がありました。
又、予算や前面道路の条件等がありコンクリートで下地を作ることができないために置き床工法を採用したので、タイルのために捨て張り合板を厚くして強度を取りたかったのですが、床の段差ができてしまうために、置き床の脚を増やす方法で何とかして納めました。
さらに、イタリア製とか輸入品タイルの場合、大きさ、直角度、厚み、強度等がまちまちの物が多く精度が日本製に比べて悪いので張り上げていくのも一工夫が必要でした。
でも張ってみるとやはり日本製の量産品にはない味があっていいものですね。
---やはり日本にはない良い物ですね。1枚と同じものがなく自然な感じで味があって気に入りました。
久美子さん:こういうところも私たちの自慢です。
色々とわがままを言って造っていただいたので本当に感謝しています。
美佐子さん:デザインだけではなく使い勝手のことまで考えていただき、本当に満足です。