---ではこちらをリフォームされたデザインをお決めになられた方と言うのは、主にYさんになられるのですか?
奥様:大きい所は最初の設計の人ですけれど、実際に住み始めて色んな不便だの、より便利にしたいだの、というような希望でお願いして、可能かどうかっていうのを判断してくださるのは北村さんです。
わたくしは勝手な希望をだしますから、とてもじゃないけどやれない事っていうのもありますから、それを可能な限り具体化して下さったのは北村さんです。
北村:お金をかければいくらでも良いものは造れるんですけども、その中でいかに費用をかけないで、費用対効果を考えてより良いものを造っていくっていう事を僕はすごい一番大事に考えています。
使える物は使うっていう。
奥様:普通だったら嫌がられる方が多いそうですけど、現状の物を再利用して下さるっていうのもすごく率先して下さいました。
あそこにあった物が、思えばあっちに行ったとかって随分あります(笑)
---そうしますと奥様とご主人様のご意見を取り入れつつ、いかにコストを削減するかだとか、使い勝手がいいか、というのは北村さんの方からアドバイスを受けられてリフォームをされたという形になるのですね。
北村:新しいものが今度ここに来るから「今あるものはいらないんじゃないか」と捨てちゃうのが、一般的だと思うんですけども、その中で使えるものは使っていきます。
例えば旧システムキッチンの人造大理石を加工して、ミニキッチンの天板にするだとか・・・。
奥様:そうなんですよ!随分して頂きました。
ですから、娘が結婚するにあたって二世帯にして台所を変えたんですけど、以前使ってたものが随分様々な所で生きてます。
---ということは、こちらの建物自体二世帯住宅という形になるわけですね。
ご主人様:大きなものでは一番最近の北村さんの仕事が、二世帯化という事ですね。
後はこっちから希望を出してですね、それに絡むなにか新しいものを随分提案して頂いてます。
例えば一つの例が、私以外の家族はかなりデリケートにできてるものですから、臭いが嫌だったり、色んな希望を北村さんにぶつけると、こういう塗料がありますよとか色々勧めて頂きました。
奥様:娘の住居部分にやって頂いたエコカラットですよね。
ご主人様:そうですね。まずあれが最初でしたね。
家の中に半地下みたいな場所がありまして、新しい家は特にコンクリートの湿気対策が完全じゃなかったんで・・・。
それを解消するのに、じゃあエコカラット使いましょうという提案を北村さんから頂きまして、半地下の物入れ部分だとかほとんどの壁にエコカラットを張って頂きました。